FAMI TIME/発達障害家族の日常

発達障害の家族の少し変わった日常を発信するブログ

発達障害の生きづらさを伝えたい!

息子が「自閉症スペクトラム障害」と診断されてから、3ヶ月ごとに心療内科を受診してます。

 

受診内容は、自閉っ子の息子の状況確認と相談。

 

メインは、「親の心のケア」です。

 

発達障害の悩みは、他人に相談しにくい。

 

だから、先生にはいろんな相談が気軽にできます。毎回アドバイスもいただき、勇気をもらえます。

 

発達障害」についての知識もかなりついてきたと思います。

 

先生から教えていただいた「自閉症スペクトラム障害の特性」は、主に次の2つ。

 

1、【臨機応変な対人関係、コミュニケーションが苦手】

 

2、【自分の関心、やり方、ペースを最優先する本能的思考が強い】

 

この2つの特性を知れば知るほど、自閉っ子の息子の「辛さ」が身にしみて分かります。

 

なぜ、ここまで凄まじい「癇癪」をおこすのか理解し納得することができました。

 

わがままで「癇癪」をおこしているのではない。

誰かを困らせようとしているのでもない。

自分ではどうしようもないのだ。

 

それは、生まれもった特性が「癇癪」をひきおこした原因だったのです。

 

発達障害は、病気ではなく脳の障害。

その特性は、治すことができないと先生に言われました。

 

だから、この特性は「個性」として受け入れ、「個性」と共に生きていくしかないのです。

 

自分ではどうしようもない。

生きづらい個性と共に生きていかないといけない。

自分が望んでそうなったわけでもないのに。。。

 

そんな息子がかわいそうで仕方がありません。

 

私達は、障害の事をはじめて聞かされた時、とても悲観的でした。

 

でも、息子が「仮死状態」で産まれてきた時のことを思い出すのです。

 

産まれて間もない赤ちゃんが、生きるか死ぬかの瀬戸際で、生きぬいてくれたのです。

五体満足で産まれてきてくれたのです。

 

生きづらいかもしれないけど、「元気」であること、「命がある」ことは、幸せなことなんです。

 

だからこそ、私達は悲観的になっている場合ではない。

 

 

こんな息子の発達障害の生きづらさを少しでも多くの人に理解してもらいたい。知ってもらいたい。

 

そんな想いから、今回の記事を書く事に決めました。

 

発達障害の生きづらさを伝えたい想いから、長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただけると幸いです。

 

それでは、2つの特性について息子の特性も交えながら詳しく説明していきます。 

 

 

1、臨機応変な対人関係、コミュニケーション苦手

 

臨機応変な対人関係が苦手

自閉っ子の息子は、「消極的」であり、「一方的」であり、「配慮に欠ける」対人関係が目立ちます。

 

とにかく自分から声かけするのが苦手で、相手から声かけられても「無視」してしまう。

 

本当は、無視しているわけでなく、対応の仕方がわからず「混乱」し「フリーズ」しているだけなのに。

 

でも、相手からすれば無視されたと「勘違い」されやすいのです。

 

慣れた相手だと、やや積極性がでてきますが、自信がない対応。つまり、反応が薄い。

 

しかし、一度テンションが上がると調子にのってしまう。引き際がわからないのだ。

 

友達とジャレあって遊んでいて、自分のツボにハマると、相手は面白がっていないのに、それに気づかず、いつまでもやり続けてしまう。

 

相手に「うざい」と思われやすいのだ。

相手の嫌がる表情や気持ちをくみとるのが苦手なんです。

 

コミュニケーションが苦手

発達障害には下記のような特徴が目立ちます。

 

・「指示が理解できない」

・「同年代の友達との会話がかみあわない」

・「敬語が不自然」

・「例え話が理解できない」

・「冗談が通じない」

・「体の動き、身振り、指差し、目線の動きなどのジェスチャーが理解できない」

・「話しの文脈が理解できない」

 

 このような特徴が原因で、うまくコミュニケーションがとれないのです。

 

 

また、自分の感情表現が苦手なので、困った時に「SOS」を出すことができません。

 

だから、対人関係やコミュニケーションが苦手なことで、人一倍「ストレス」をためやすいのです。

 

そのストレスは、「癇癪」としてあらわれ、自分や相手を傷つける結果につながってしまうのです。

 

 

2、自分の関心、やり方、ペースを最優先する本能的思考が強い

 

◼️特定の物事に強い興味をもち、興味が限定されるため同じ行動をとることが多い

息子は、人並以上に「不安」や「緊張」を感じやすい。

 

その不安を緩和させるためか、変わった「こだわり」があります。

 

思い出すだけで、こんなにたくさんあります。

 

●帰宅時、玄関の戸締りを自分でしないと我慢できない。代わりに鍵を閉めようとすると激怒。

 

●帰宅時、部屋の灯りを一番につけたがる。先に灯りをつけてしまうと激怒。

 

●外出時、押しボタン付き自動ドアを自分で開けないと気が済まない。他人が自動ドアをあけると激怒。自分が納得できるまでやり続けてしまう。

 

 ●気に入ったDVDを何度も繰り返し見続ける。特に、「ドラえもん」と「しまじろう」が大のお気に入り。 気が付けば、「ドラえもん」と「しまじろう」の知識が豊富に・・・

 

●寝る前に「おまじない」をする。かなりの不安症で心配で眠れないのだ。

安心するために、ママに「おまじない」をしてもらってから寝ていた。

その「おまじない」内容が、

「玉ねぎのこと大丈夫?ニンジンのこと大丈夫?チューリップのこと大丈夫?・・・(中略)・・・ママ大好き。おやすみ。ちゅっ。」。。。

なんのこっちゃ??? 意味がわからなかった。

どうやら、不安な事を思い出して寝られないから安心させてほしかったようです。

だから、不安な事がある度に「おまじない」の内容が増えていく。最終的に約1分ぐらいの長さの「おまじない」になっていた。

 

・・・これらの同じ動作や変わった行動は、自分を落ち着かせるための行為なんですね。

 

 

◼️変化が苦手

息子は、変化がとても苦手。

 

想定外の突然の変化は、混乱し癇癪をおこします。

 

家族でお出かけした時、雨のため仕方なしに予定が変更になりました。

 

すると、突然パニック状態に。そうなると、なだめるのが大変。

 

こんな事が頻繁にありました。

 

自分の中で予定していた順序が狂うとダメなんですね。

 

 

◼️最後にお伝えしたい事

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

 

発達障害の「生きづらさ」が伝わったでしょうか。

 

 

先生に教わったこと、息子のことを振り返りながら執筆してきましたが、あらためて実感してます。

 

本当に「生きづらい」のだ。

 

その特性から、人一倍「ストレス」がたまりやすいのだ。

 

その「ストレス」が凄まじい「癇癪」としてあらわれ、自分や他者を傷つけてしまうのだ。

 

社会生活を送っていくうえで、この特性は、とても「生きづらい」。

 

だからこそ、誰かの何らかの「サポート」が必要。

 

その「サポート」をしてあげれるのが親である私達なのです。

 

息子が独り立ちして、社会の荒波にもまれる前に私達のできる「サポート」を試行錯誤中です。

 

息子の将来の為にも、私達は「学び続けなければならない」。「変わらなければならない」。「強くならなければならない」。

 

あらためて、考えさせられました。

 

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。